不倫中の夫(2)
夫と私の仲は少しずつ
変になっていく。
そんな中、息子の妊娠。
それを夫に伝えたときのことは、ハッキリと覚えている。
田植えを義兄として、お昼の休憩中
「できてた…(*^^*)」
と、驚かそうと義兄の近くで夫にしか聞こえない小さな声で言う。
すると
「えっ…」
「マヂで⁉」
私は見逃さなかった。最初の「えっ…」を。
[この人、喜んでない]
それしか感じなかった。
それからは、全く夜の生活も無くなり。
私たちの間には確実に溝ができてくる。
そして、ケンカが絶えなくなる。
その時に、同居問題でもめたことを夫が出してきた。
それは、私も悪かったと認める。
…………夫は、それに漬け込んできた…………
それからこの先、ずっと
この事を言われ続けることになる。
そう…………
『俺たち夫婦がこうなったのも
俺がこうなったのも、
全てはお前が同居問題をこじられたからだ』
と。
夫にとって、不倫の責任転嫁の材料ができた。
それからどんどん、夫の態度が変わっていき、
女にのめり込んでいく。
私が「飲みが多い、子どもが生まれるんだからお金考えてほしい、早く帰ってきてほしい」
などと言おうものなら、
『お前が、同居問題をこじらせてから俺は家に帰りたくなくなったんだ』
『同居問題でお前のいいようにしたんだからお金は俺のいいようにする』
と。
マヂ、くそ男。
でも、それに気づかず私は
『夫の言う通り…私が悪い…』
と洗脳されていく。
あー、くそ。
マヂでくそ。
あ、言葉が悪いよね
『おクソ様(  ̄▽ ̄)』
不倫女と夫の洗脳で
弱りまくる、私。
笑ってたんだろうな、夫は
それ見て。
私は夫とうまくいっていないことを自分の親や妹や友達に言っていた。
そこでも
「それは、同居をこじらせた、お前が悪い」と言われることが多かった
それがより自分を孤独にしていった。
誰のせいでもなくて、
私は自分で、自分を守るために
誰にも責められないように
夫のことを誰にも言わなくなった。
居場所も頼るところも甘えるところも
自分で絶ちきった。
そんな感じだった。
娘も、まだ1才半になるかならないかで
お腹も大きくて
でも、常に気持ちは不安定で
妊娠してるのに、
はじめのうちは体重がほとんど増えなくて
でも、お腹の中の子はどんどん大きくなっていって…
『愛おしい』と『不安』が交ざって
何とも言えない気持ちだった…。
でも、この子に私は救われることになる。